自分にぴったりな住宅ローン金利タイプとは?特徴や選び方も解説
マイホームを購入する際に、必要になるのが、住宅ローンです。住宅ローンと一口に言っても、金利タイプなど、種類は複数あります。ポイントを把握しておくことで適切な住宅ローンを選ぶことができます。この記事では、住宅ローンを選ぶ前に確認すること、選ぶときのポイント、比較方法をご紹介します。
住宅ローンを選ぶ前に確認すべきことは?
はじめに、住宅ローンを選ぶ前に、確認しておくことを紹介します。契約するときは、プロの意見も聞きながら選べますが、必要資金をある程度確認しておくことで、スムーズに話を進められます。
物件購入の必要金額を確認しておく
マイホーム購入を検討する際、どんなタイプの住宅か、ある程度希望があると思います。戸建てやマンション、注文住宅などが主です。それぞれに、購入資金の平均額があります。購入費用を、自己資金と住宅ローンでまかなうことになりますが、平均的な金額を知っておくことで準備がしやすくなります。
国土交通省の、令和元年度・住宅市場動向調査報告書から、平均額を紹介します。分譲戸建て住宅は平均3,851万円、分譲マンションは平均4,457万円、土地購入注文住宅は平均4,615万円です。
購入費用に対する自己資金率の割合は、分譲戸建て住宅が26.5%、分譲マンションが39.4%、土地購入注文住宅が27.2%となっています。ほかに中古住宅の金額なども載っていますので、下の参考サイトから、ぜひご確認ください。
借入可能額を予想しておく
上記で、購入費用に対する自己資金率を紹介しましたが、残りを住宅ローンで補うことになります。しかし、そのローンが借りられなければ、希望の家を買うことはできません。ですので、借入可能額も、事前に予想しておくことが大切です。借入可能額は主に、年収・返済期間・返済負担率によって決まってきます。
一般的に、年収の6倍から7倍が、借入可能額の目安です。返済期間や返済負担率を調整することで、借入額が変わることもあり、細かい部分は専門家と相談しながら決めるのがおすすめです。
現金払いの費用を確認しておく
不動産を購入するときは、さまざまな諸費用が必要ですが、基本的に現金での支払いになります。諸費用の内容は、売買契約手付金・仲介手数料・登記費・税金などです。
また、住宅ローン申し込み時に、頭金を払うこともあります。諸費用の平均額は、不動産購入額の、10%前後が目安です。頭金の場合は、10%から20%が平均ですが、最近では頭金の額が減っている傾向があります。
住宅ローンを選ぶときの3つのポイント
ここからは、実際に住宅ローンを選ぶときのポイントを、3つ紹介します。組み合わせや金融機関によって、返済方法や金利が変わるので、参考にしてください。
金融機関で選ぶ
金融機関で選ぶ場合、民間の金融機関か、フラット35で悩む方が多いでしょう。
民間の金融機関で選ぶメリットは金利タイプが自分で選べること、さまざまなタイプがあること、審査や不動産の基準も多く、自分に適した住宅ローンを探しやすいことなどです。注意点としては、金融機関によって、保証人や保証料が必要なこと、返済ができなくなったときのために団体信用生命保険への加入が必要なことなど。
一方、フラット35は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して運営する住宅ローンです。長期固定金利タイプの代表とも言え、全国の金融機関で申し込みできます。フラット35のメリットは、多くの人が住宅ローンを組めるよう、雇用形態や勤務年数に制限がないこと、複数の緩和条件があること、保証人や団体信用生命保険が不要なことなどです。注意点としては、長期固定金利しか選べないことです。
金利タイプで選ぶ
住宅ローンを組む際の金利タイプは、返済総額や月の返済額を決めるため、とても大切な選択です。
金利タイプは大きく分けて、固定金利と変動金利の2種類があります。固定金利は、ローン契約時に金利が決まり、基本的に返済終了まで固定されます。メリットは、金利固定のため返済額がハッキリしていること、低金利の時に契約できれば、完済するまで変わらないことなどです。注意点は、金利が低く変動しても返済額が変わらないこと、基本的な金利設定が、変動金利より1%ほど高くなっていることです。
一方変動金利ですが、市場金利が低くなれば返済額が減り、高くなれば返済額が増える危険性があります。現在は低金利の時代と言われていますが、リスクもしっかり把握したうえで、金利タイプを選ぶようにしましょう。
返済方法で選ぶ
住宅ローンの返済方法は、元利均等返済と元金均等返済の2種類です。元利均等返済は、元金に利息を合わせた額を、毎月支払っていきます。元金と利息を一定額で返済していくので、返済計画が立てやすいのがメリットです。
元金均等返済は、元金の額を返済期間で均等に割り、利息を足して支払っていきます。支払いが進むにつれて、返済額が少なくなるのがメリットですが、はじめのうちは負担が大きいので注意してください。
住宅ローンを選ぶ比較ポイントとは
上記で紹介したポイント以外にも、団体信用生命保険の特約の違い、繰上げ返済の条件など、比較の要素はさまざまです。複数の角度から住宅ローンを検討し、経済状況や不動産に合わせた選択ができるよう、焦らず慎重に選びましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?この記事では、住宅ローンの事前確認事項、選ぶときのポイントをご紹介しました。マイホーム購入時、住宅ローンは、ほとんどの方が契約します。しかし、ローンの組み方は、人によってそれぞれです。自分に合った契約ができるよう、複数の住宅ローンを検討し、焦らず決めてください。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。