家を建てるなら工務店とハウスメーカーのどちらに頼む?おすすめは?
これから家を建てようと思ったとき、気になることのひとつが「工務店とハウスメーカー、どちらに依頼すればよいのか」ではないでしょうか。とくに初めて家づくりをする場合、両者の違いがよくわからない人は少なくありません。今回は工務店とハウスメーカーの違いについて、それぞれのメリット・デメリットと一緒に紹介します。
工務店とハウスメーカーの違い
もっとも大きな違いのひとつが、施工可能なエリアです。一般的に工務店は小規模な会社が多いことから、施工可能なエリアが限定されます。地域密着型ともいえるでしょう。一方のハウスメーカーは会社の規模が大きく、全国各地に営業支社を持っているところも少なくありません。そのため、広範囲のエリアで家づくりを請け負えます。
工務店のメリット・デメリット
特定の県内や市区町村といったエリアに限定され、地域密着型といわれているのが工務店です。家づくりをお願いするメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリット①:建設コストがリーズナブルに済む
もっとも大きなメリットのひとつが、建設コストがリーズナブルに済むことです。たとえば、同じ条件の住宅を同じ土地に建てる場合、ハウスメーカーよりも工務店へ依頼した方が、費用は抑えられる傾向にあります。ハウスメーカーは広告費や技術開発費に大きなコストを出している反面、工務店はそれらの費用が発生しにくいためです。
メリット②:地域事情に沿った家づくりができる
先で述べたように、工務店は地域密着型ともいわれています。店舗があるエリアの事情や環境などを細かく理解しているため、地域事情に沿った家づくりの提案が可能です。
メリット③:設計の自由度が高い
ゼロから顧客と相談して家づくりを進めていくため、設計の自由度が高いこともメリットです。建材や間取り、デザイン、設備などを細かく注文して、自分好みの住宅が手に入ります。
デメリット①:店舗によって仕上がりの品質に差がある
デメリットは店舗によって、仕上がりの品質に差が生じることです。実際に施工する大工や担当者によって、仕上がりに差が生まれるのは仕方がないこと。スキルが低い店舗へ依頼すると、低品質の住宅となってしまう可能性が否定できません。そのため、優秀な大工やスタッフがいるかどうかを見極めることが大切です。
デメリット②:工期が長い傾向にある
ゼロから家づくりに携わってもらえる分、ハウスメーカーと比べると工期が長くなる傾向にあります。たとえば、ハウスメーカーで3か月半から4か月かかる住宅の場合、工務店では4か月~5か月ほどかかることもあるでしょう。
デメリット③:ハウスメーカーよりも倒産のリスクが高い
最後のデメリットは、ハウスメーカーよりも倒産するリスクが高いことです。地域密着型で会社の規模が小さいため、どうしてもハウスメーカーより倒産する可能性が高まります。ただし、店舗の中には倒産しても支払った費用を保証したり、工事をほかの会社に紹介したりする「住宅完成保証制度」に加入しているところがあります。
ハウスメーカーのメリット・デメリット
続いては施工エリアが広い、ハウスメーカーのメリットとデメリットを紹介します。
メリット①:施工技術が安定している
ハウスメーカーは資材加工をあらかじめ工場で作っているため、施工技術が安定しているといわれています。また、規格がある程度同じものをたくさん建てていることから、作り方が似ていることも理由です。
メリット②:工期が短く済む
先で述べたように、ハウスメーカーは工務店よりも工期が短く済む傾向にあります。施工課程がマニュアル化・システム化されているためです。
メリット③:アフターフォローが整っている
会社の規模が大きい分、アフターフォローを専門とする部署や子会社が整備されているところがあります。無料点検サービスなど、アフターフォローが整っているといえるでしょう。
デメリット①:建設費用が高い
技術開発や広告に費用をかけているため、その分、建設費用が高くなる傾向にあります。
デメリット②:設計の自由度が低い
ある程度規格が決まった家を建てるため、設計に関する自由度はどうしても低くなってしまいます。希望の間取りやデザインがあっても、対応できないケースもあるでしょう。
デメリット③:担当者が変更になる可能性がある
複数の店舗を持っているハウスメーカーの場合は、社内で人事異動があるのは珍しいことではありません。そのため、住宅の完成後に担当者が変更になり、これまでの経緯や気持ちを理解してもらえない状況が生まれるかもしれません。
まとめ
工務店とハウスメーカーとの間には施工可能なエリアのほかにも、建設コスト、設計の自由度、工期、品質保証などで大きな違いがあります。両者それぞれにメリットとデメリットがあるため、どちらにお願いするのがよいかをじっくり検討することが大切です。どちらに依頼すればよいのかわからない人は、住まいの相談窓口を利用してみてはいかがでしょうか。完全無料で、専門のハウスアドバイザーに家づくりの総合相談ができます。